漫画は、２種類のフォントがあれば最低限描けます。
１つ目は「アンチック体」で、２つ目は「ゴシック体」です。

フォントを簡単に説明すると、「文字のデザイン」です。
「カクカクした文字」もあれば、「丸い文字」もあります。
有名な「ゴシック体」は、文字の先端が角張っているでしょう。
「明朝体(みんちょうたい)」は、文字の先端がシャープです。

漫画のセリフには、「アンチック体」が多く使用されます。
アンチック体は、「漢字」と「平仮名」で、文字のデザインが異なるフォントです。
アンチック体の漢字は、先端が角張っているでしょう。
「平仮名」と「カタカナ」は、文字の先端がシャープです。
「ゴシック体」と「明朝体」が、組み合わさった様なフォントとなります。
セリフに使用すると、非常に読みやすいです。
画数の多い漢字は、角張っていた方が読みやすくなります。
画数に少ない「平仮名」や「カタカナ」は、シャープな方が読みやすいです。
文字の特徴に最適化された「アンチック体」は、漫画向きのフォントと言えるでしょう。

「アンチック体」は、色々な名称があります。
制作者によって、名称が異なるでしょう。
「新コミック体」は、フリーの漫画用フォントとして有名です。

《新コミック体のダウンロード先》
http://www.font910.jp/font-list/conposite-comic.html

その他、「イワタアンチック体」や「アンチックM」などが知られています。

漫画の強調文字には、「ゴシック体」が便利です。
文字が角張っているため、セリフは強そうに見えます。
「大きな声」や「重要なセリフ」は、ゴシック体を使用してみましょう。
「四角の吹き出し」とも相性が良く、よく使用されます。
「四角の吹き出し」には、角張ったフォントが良く合うでしょう。

「もう１種類フォントを使用したい…」という場合は、「明朝体」が良いでしょう。
明朝体は、文字の先端がシャープなフォントです。
その為、「短く静かに威圧するセリフ」と、相性が良いでしょう。
ホラーなどの、「短く怖いセリフ」に最適です。
緊張感ある、「短く敵意のあるセリフ」に、使用しても良いでしょう。

フォントの数は、非常に多いです。
フォントを選んでいると、時間が溶けて無くなります。
フォントの数を増やしたい時は、慣れてきたらで良いでしょう。
「アンチック体」と「ゴシック体」があれば、最低限は描けます。
漫画は、「フォント」よりも「シナリオ」の方が重要です。
私は、「フォント選びのセンスが凄い！」という理由で、漫画を購入したことはありません。
フォント選びは、ほどほどがオススメです。